【供養】絶唱白バドオーガ【S31 最終5597位(R1637)】
TNりたです!(@lita_shakapoke)
S31お疲れ様でした。
今期の結果は全く振るいませんでしたが
供養のため構築記事を投稿します!
今期は、白バドレックス×カイオーガ軸の構築で戦いました。
なお、S31は「禁止伝説2体、ダイマックスあり」ルールの5シーズン目でした。
使用構築
環境考察
人口のさらなる減少が進み、もはや猛者しかいない魔境となったランクマ環境。
過去に結果を出した強者のレンタルパーティをベースにした構築が増えたが、元の構築の完成度が高いこともあり、簡単に対策ができない点が難しかった。
が減少し、その分が増加、が2番手になる。
①黒バドザシアンについて
の強さは、言うまでもなく、高速高火力による攻め能力の高さ。
相手にした側は、常に上からの圧力に対処する必要があり、特にスカーフ黒バドを抜く手段は限られている。
自体は、不意の4倍弱点で簡単に落とせるところがウィークポイントだったが、それも耐久調整を施すことで解決している。
上からの対処が難しいことに加えて、両方を受け切るポケモンが存在しないことも拍車をかけている。
を受けられるポケモンは、を受けられないし、存在感を増しているも結局は、威嚇を入れない限りのインファイトで1撃で落とされてしまう。
また、メタモンを通そうとして、理想的な展開を作っても、最終的にはスカーフ同士の同速勝負になるため、5割しか勝てない 点が厳しい。(勝率が5割なのではなく、それまでの6割程度優勢に進めても、最後に5割のじゃんけんが待っている)
②黒バドホウオウについて
そして、某実況者の影響で、が格段に増えた。
現環境は、先述したをはじめとする、高速高火力環境で、全対応することが難しい。
その中で、は、特性再生力で交代しながらHP確保を行い、聖なる炎で殴りつつ物理アタッカーをナーフできる唯一の性能を持っており、と@1のポケモンでサイクルを回しながら、の一貫を作ることを目指していく動きを取ることができる。
③ノーウェポン勢について
また、その他のトレンドとしては、を始めとするノーウェポン勢の増加が挙げられる。
これらは、極端な数値やデバフ技、特性を駆使して倒されないやといったポケモン(そのトレードオフとして攻撃性能を持てない)を設置する。
状態異常やステルスロックなどで、相手のサイクルに負荷をかけて、黒バド、ゼルネアス、ザシアンなどの上から通せるポケモンの一貫性を作っていく。(その過程で相手を詰ませることもままある)
S30の一桁帯はこのポケモン達が多く見られ、注目を集めていた。
構築経緯
0.前期までの白バド
「S29の白バド構築の完成度を高めたい!」ということで、S30から試行錯誤を重ねていた。
S29の並びである、は、3桁達成するだけの力があるものの、に対するサイクル性能が乏しく、初手のによるトリル展開で、崩し来れなかった場合、こちらの残数が足りず、負けに直結する点が弱かった。
また、両方の伝説が物理のため、威嚇や火傷・鉄壁ナットレイや丸くなるポリ2などで両方止まってしまう点が弱いと感じた。
今回は、特殊禁伝にも強く、選出択を発生させない白バド構築を組むことを目指した。
1.+
相棒の禁伝枠は特殊に対する打ち合い性能が強いカイオーガを採用することにした。
型は、ゴツメ型・チョッキ型を試したが、DMを切らなくてもに対面から勝てるスカーフ型にした。
は、呼ぶ以外の対策枠(ゲロゲ、トドンなど)は軒並みに弱く、嘶きの起点にできる点、また、が勝てないにが強い点、またが打点を持ちづらい浮いている炎タイプに対して弱点をつける点が、攻めの相性として良い。
また、特性雨降らしによる天候操作、鋼への耐性が、の弱点を補っており、攻守の補完が取れている点を評価した。
2.++
・の両方を止めることができるポケモンとして、がいる。
その他、こちらの力押しを阻害していく状態異常や諸々の陰キャ戦術に対して、展開を許さない、そして激増したノーウェポン勢に対する崩しとして、うずしお滅びの歌型アシレーヌを採用した。
3.+++
次に、電気の一貫を切るために霊獣ランドロスを採用した。が苦手な、に対する攻めの補完として機能する。
4.++++
環境トップメタのに対する対策枠として、ガオガエンを採用した、捨て台詞による対面操作からがキャッチできる範囲を広げたり、との威嚇ループで相手の物理を無力化したりと、構築との相性が良かった。
5.+++++
最後にが対面で高速移動を積む範囲を広げるための、壁貼り要員として、自主退場技と白バドの微妙に足りない火力の補助・襷つぶし・ヌケニン殺しができる撒菱を評価して、クレッフィを採用した。→最終日になって、攻撃性能の高さや壁を展開した後の対面を有利さを取り、レジエレキに変更した。
ここまでの構築の取り巻きから、は単独で、全抜き姿勢を整えることができる方が強いと判断し、高速移動型で採用することにした。
コンセプト
- 全ての伝説軸と五分以上に渡り合えるように構築を組む
- 選手択を極力なくし、安定して勝てるようにする
- 全抜き性能の高いポケモンを通す
個体紹介
白バドレックス@ラムのみ
性格:ようき|特性:じんばいったい
実数値 175-217-171-x-150-112(0-252-4-0-0-252)
ブリザードランス|10まんばりき|タネばくだん|こうそくいどう
調整
ASぶっぱ
S:高速移動で最速フェローチェ抜き
相棒禁伝枠。
カイオーガが貯水勢に捕まった際に、相手のあくび展開を起点に高速移動を積むために、持ち物をラムのみにした。
特に壁を貼れている状況で、トリトドン対面で高速移動を詰めば、勝利が確定する。
一方で微妙に火力が足りてない点が弱く、A+0状態で、ダイマックスを切ってもザシアンを落としきれないのが残念。
何らかの火力アップアイテムや、ゴツメ・撒菱などでの削りがほしい。
カイオーガ@こだわりスカーフ
性格:おくびょう|特性:あめふらし
実数値 175-x-110-202-161-156(0-0-0-252-4-252)
しおふき|かみなり|れいとうビーム→げんしのちから|ねっとう
調整
CS:ぶっぱ
もう一体の伝説枠。構築経緯に書いた通り、と攻守の補完が優れる点が素晴らしかった
。このポケモン単体で見ると、全ての構築に対策枠が置かれており、動かしづらい点が厳しいものの、逆に言うと、選出誘導力が強く、そのほとんどが、高速移動を積んだでワンパンできるポケモンであり、の全抜き性能を見えないところで高める良い相棒だった。
スカーフ潮吹きの火力、化け物過ぎて正直引いた。
アシレーヌ@たべのこし
性格:ひかえめ|特性:げきりゅう
実数値 187-x-126-161-136-80(252-0-252-4-0-0)
うずしお|ドレインキッス|ほろびのうた|まもる
調整
HB:ぶっぱ
C:性格補正+4振り(ドレインキッスの回復量を増やす)
第二夫人枠。ノーウェポン型がかつてなく環境にいる中で、今期最強のアシレーヌはこの「渦潮滅び型」だと確信している。
今期最強のアシレーヌ使ってるので、構築記事書きたい書きたい書きたい!
— りた (@lita_shakapoke) 2022年6月23日
基本的な動きは
渦潮で相手を拘束→滅びの歌→守る→ドレインキッス→守る
で確実相手を一体持っていくことができるほか、最後のターンで他のポケモンに引くことで、一方的に相手だけを落とすことができる。
攻撃技をドレインキッスにすることで、嵌められる相手が増え、かつ両ウーラオスやカイオーガ対策で出されやすいウオノラゴンをHPを多く残した状態で突破できる。
などなど(マイナー地雷ポケはだいたい持っていける)
型によってはキャッチできる
(トリック以外)
(てっぺきボディプレ型)
(ちょうはつが無いor滅びの歌の前に打たれない)
(瞑想型)
(コスパ型・毒技がなければその他も可)
ガオガエンによるサポート込み
バトンで逃げられるが、バトン先が落ちる
吹き飛ばしはあるが、一度引かせられる
特に、カイオーガ受けをに一任している相手、このアシレーヌで偶発対面ができた場合、100%引かれないため、確実にカイオーガを通せる状況を作れる。
また、この型は「有象無象の陰キャ戦術を展開してくる相手を滅ぼす」点が、この構築と非常に相性が良い。(相手の残数を確実に減らすという点が、白バドを強く使えるようにできる)
滅びの歌は、「3ターン後に相手が死ぬあくび」と考えると、その強さがわかりやすいかもしれない。
相手に対面操作と引き換えに押し付けるリスクの択が大きく、こちらが不利なポケモンを対面させても、相手は引くしかできない状況を作れる点がありえないくらい強い。
2VS1で、こちらのアシレーヌがワンパンされないのであれば、その時点で勝利が確定できる
この型の弱い点として、一応みがわりを貼ることでバインド解除ができるため、上記のポケモンでも技構成次第で、キャッチできない場合もあること。
そして、渦潮の命中率が85%であることである。最終日は、渦潮を外しまくった。かなしい。
悪いポケモンを自身の命と引き換えに持っていき、強制的に2vs2の力での戦いに持ち込む、ある意味ダンディズムの極地にいる姫。(何言ってるんだ)
余談だが、高い耐久で同じことができるポケモンとして、がいる。
この構築では、両ウーラオス受けという役割があるため、嫁枠という以上にである必要性があるが、特にに困っていないのであれば、貯水で渦潮滅びをするのも強いかもしれない。
ガオガエン@あつぞこブーツ
性格:わんぱく|特性:いかく
実数値 201-135-136-x-130-66(244-0-108-0-156-0)
H:奇数で最高値
B:威嚇込み A特化ザシアンのインファイト確定耐え
(対面でザシアンのインファイトを耐えて、Bの下がったザシアンを返しのフレアドライブで落とすことができる)
D:+1アストラルビット2耐え
S29から続投。
ステロでこのポケモンを見るプレイヤーが増えたため、持ち物はあつぞこブーツにした。
このポケモンのクッション性能はやはり万能で、構築経緯に書いた通り、アシレーヌやランドロスとの相性が良く、黒バドホウオウやダイナホウオウの他、ゼクロム絡みにはほとんど負けなかった。
このポケモンを出して、捨て台詞を打ってランドロスに引くだけで、相手のAを3段階さげられるのは、理不尽と言っていい。
黒バド対策枠としては、だいぶメジャーになったので基本的に何らかの対策がなされているが、
①ステルスロック→もちもので対処済
②ザシアンのインファイト→威嚇込みで耐えるし、ワイルドボルトを持っていない可能性が高く、カイオーガを通しやすい
③地面枠→ランドロスだと両伝説が、貯水だと白バドが通る
④水ウーラオス→無理め
ということで、水ウーラオス以外であれば、最終的にガオガエンを通すルートを考えれば良い。
ちなみに水ウーラオスの無理なポイントは、壁が無効でランドロスとガオガエンの両方が貫かれる点・ちょうはつで白バドの高速移動が阻害される点が厳しい。
一応アシレーヌで対応できるが、ザシアンに引かれるとどうしようもできなくなる。
霊獣ランドロス@いのちのたま
性格:ようき|特性:いかく
実数値 165-197-110-x-100-157(4-252-0-0-0-252)
調整
AS:ぶっぱ
あまりH
電気の一貫切りのために採用した。
ランドロスの型について、正直諸説だと思う。
珠ランドロスが受かってない構築も多く、壁から剣の舞を積んだ時点でゲームセットになる展開が取れるため、序盤に溶かしたレートを取り返す流れになっていた今期、安易に頼ってしまった。
積んでいないディアルガ・ホウオウ・ゼクロム・レシラムを上から落とせる点、アシレーヌはが出せない場合、積みで相手の受けを強引に突破できる点が構築の穴埋めとして必要だったという側面はあるが。。。
レジエレキ@じしゃく
性格:陽気|特性:トランジスタ
実数値 165-152-70-x-70-267(76-252-0-0-0-180)
調整
S:サックーさんのスカーフ黒バド抜き抜き
自慢の調整一歩手前。
Sを前期1位のサックーさんのスカーフ黒バド抜き抜きまで振ることで、予想外の崩しを行うことができる。Sに甘えたS+2ゼルネアスも抜けたりして、生きた試合がそれなりにあった。
もうちょっと、環境のスカーフ黒バドを調査すると、より良いSラインが見つかるのかもしれない。
この枠は元々クレッフィを使っていたが、壁貼り要員からの圧力が少なく、安易に積まれる展開がストレス(一応イカサマを覚えるが、その場合自主退場技がなくなる)だったので、攻撃性能の高いポケモンを採用したかった。また、が重かったこともあり、この子を入れた。
相手の地面枠さえなんとかできれば、でイージーウィンも狙えるので、強かったと思う。
持ち物をひかりのねんどにしなかった理由は、・が積むための1~2ターンを生み出せれば、壁の役割としては十分だから。
選出
基本選出はだが、相手の構築によって柔軟に決める必要がある。選出を決める要素としては、対策枠と対策の見極め。で見る必要のある害悪枠の有無。を通す際に障害になりそうなポケモンの有無あたりから考えていく。対策枠は必ず出される。
対ザシオーガ
壁下で白バドを通したい。
ザシアンはだいばくはつで削らないと、カイオーガから入る必要が出てくる。
対黒バドザシアン
選出1
選出2
相手に水ウーラオスがおらず、珠ランドを通せそうな場合。
対ホウオウダイナ or
相手のランドロス対策を見つつ、アシレーヌとガオガエンで盤面を整えていく
対イベルネクロ ororor
とりあえず日食ネクロ入りには白バドは出さない。
重いポケモン
・
なんだかんだよく詰まされた。
居たら邪魔で、居なくても、常に想定しなければならず、
こちらのやりたいポケモンを窮屈にしてくる。
しかも、使って強いわけではないので、存在自体が不快。
全体的に低速なので、よく仕事された。
スカーフトリックもメンヘラミミッキュも光の粉も、不意のアタッカーも全部刺さる。
アシレーヌを出せない場合がかなり厳しく、アシレーヌの自覚が足りなくて、一発痺れや渦潮外しで取りこぼす試合が後半増えた。
戦績
メイン TNりた 最終1637 5597位
構築の評価
正直、ここまで順位が伸びなかったのは、構築というよりもプレイング+運によるところが大きいと感じた。
回線貧弱すぎてレート溶けるのは勘弁してよさすがに
— りた (@lita_shakapoke) 2022年6月30日
(あと回線切れで5戦くらい落としてる)
負けた試合を振り返ると、明確にマズい選択をしていることが多く、「構築相性的に無理」と思う相手は、少なかった。
基本的には、・以外には明確に重い禁止伝説がおらず、最終日近辺まで、勝率6割を維持できる構築だった。
また、を後投げから処理できるポケモンが居ないので、相手の交換にあわせて、こちらの対面から勝てる枠を着地させる必要がある。
たぶん強い人が使うと、かなり強い構築だと思うので、どなたか救ってください。
おまけ改善案
ゼルネアス絡みがきついので、霊獣ランドロス→チョッキドリュウズに変更してみた。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。