氷炎転生白馬トリルスタン【S23 最終744位(R1876)】
S23お疲れ様でした。念願の3桁入りを果たしたので、構築記事を残します!
S23は「禁止伝説1体、ダイマックスなし」ルールの3シーズン目で、なんとか結果を残せてよかったです。
使用構築
構築経緯
ザシアンが頭一つ抜けて最強の環境なので、まずザシアン軸を使ってみた(S21)が、露骨にメタを貼られたり、主にサンダーのせいで、運の下振れが激しいことが、自分には難しかった。
また同士のS勝負も、結局最速同士になると運ゲーになる点が微妙だった。
かと言って、にすると、ザシアン軸にはS勝負ができるものの、不意の悪・霊技で伝説がワンパンされるのは、自分にはケアが難しいと思い採用しなかった。
しかし、より遅いポケモンは、の前で生存が難しいため、何かしらの回答が要求される。ただ、伝説にスカーフを持たせるのは、本来持っている制圧力を落とす点が弱いと考えていた。
ここまでの前提条件から、露骨なメタを貼られず、かつインフレ気味のS勝負に参加せずに、上から制圧できるトリル軸で展開できる、白バドレックス軸に可能性を感じた。
やの躍進から見えるように、環境のトップメタへの地冷の範囲の刺さりが良いことも、あと押しした。
過去2シーズンで、結果を残した白バドレックスの構築記事はあまり見当たらなかったが、こちらの構築が気になった。
上記で述べられているように、でトリル→着地→でトリル→でスイープの動きが強力と感じた。
元記事のトリル始動要員はだが、の一人で1.5体倒せる強さを癒やしの願いで再展開することが強いと感じ、ブリムオンを採用。(あとかわいい!)
に受け出しが効くトリル要員としてシャンデラ
は、自分でトリルを貼る方が、トリル下で行動できるターン数の増加、選出にトリル始動要員を置かなくても良くなる点が強い一方で、チョッキで採用すれば打ち勝てる、・にワンパンされてしまう。
この問題の解決として、壁展開をすれば、両方のメリットを取ることができることに気づき、・スカーフの上から壁を貼り、サポートできるレジエレキを採用。
最後に悪の一貫を切り、相手の悪ウーラオスの暗黒強打に受け出しして、切り替えしていけるスカーフ悪ウーラオスを採用して構築が完成した。
コンセプト
プレイングが弱い分構築を磨く。
相手のメタ貼りや運要素をできるだけ排除して、事前考察と安定行動で勝つ。
個体紹介
白バドレックス@リリバのみ
性格:勇敢|特性:人馬一体
実数値 207-238-171-x-150-63(252-252-4-0-0-0)
ブリザードランス|10まんばりき|タネばくだん|トリックルーム
本構築の禁伝枠。トリル下での圧倒的な制圧力が素晴らしかった。
何よりも、害鳥サンダーを接触せずに倒せるのが、快適だった。
リリバのみを持つことで、に抗うことができる(倒せるわけではない)他、不意の鋼技を耐える場面もそこそこあって、それなりに活きた。
ブリザードランスが壊れ技で、をマルスケごと貫いたり、HDを7割削ったり、槍をそぉい!してるだけで相手が崩壊していく。
タネばくだんの枠は、他にタネマシンガン・インファイトと選択となるが、・・・・に撃つために、草打点が良いと思う。(運に自信があるなら、タネマシンガンが強い)
選出率1位
ブリムオン@きあいのタスキ
性格:冷静|特性:マジックミラー
実数値 159-x-139-187-123-44(212-0-188-108-0-0)
みらいよち|マジカルフレイム(マジカルシャイン)|いやしのねがい|トリックルーム
HB:特化鉢巻水ウーラオスの水流連打確定耐え
残りC
トリル始動要員その1。特性マジックミラーとタスキのおかげで、相手に先制技がなければ、死に出しから確実にトリックルーム→いやしのねがいを決めてくれる。
みらいよちが偉く、・を確1で落とせるため、活きる試合も多かった。
マジカルフレイムの枠は、マジカルシャインとの選択。
マジカルシャインは、両ウーラオスに強い点・安定した打点である面が評価できる。
マジカルフレイムは、・・・への打点となる。
ミストバーストは、安易に数的不利を作る点に弱さを感じて(削りも大きくない)不採用とした。トリル始動要員は、自分でも相手に負荷をかけられる方が強いと思っている。
中盤増えた昆布や、やどみがなどに特性のマジックミラーが刺さる点が強かった。(の鬼火を反射して倒す瞬間はとっても気持ちいい)
選出率6位
シャンデラ@オボンのみ
性格:ひかえめ|特性:すりぬけ
実数値 159-x-116-216-113-101(188-0-44-252-20-4)
かえんほうしゃ|シャドーボール|エナジーボール|トリックルーム
HB:オボン込みで特化のきょじゅうざん2耐え
(きょじゅう・ワイボやじゃれ・きょじゅうなど、どの技の組み合わせでもうまいことオボンを発動させて、2回動ける調整ってどうすればいいんですかね)
C:特化
トリル始動要員その2。トリルを貼って、高いCで自分もエースになれる。
この子を入れてから、ザシアン軸に安定して勝てるようになった。
ザシアン軸以外には日食ネクロズマ・ゼルネアス軸に出していく。
かえんほうしゃは命中安定だが、H特化は1撃で落とせない。
オーバーヒートを使う人もいるが、このシャンデラは、対ザシアン軸では結構居座るので、本構築ではかえんほうしゃが合ってると思う。
エナジーボールはザシアンの裏から出てくるやに当てる。
シャドーボールの枠は、中間択として重宝した。また、やに押し勝つために使う。この構築は、相手が要塞化すると降参するしかなくなるので、のろいも選択肢に入ると思う。
特性のすりぬけも相手のみがわり展開を許さず、強かった。
選出率4位
レジエレキ@ひかりのねんど
性格:臆病|特性:トランジスタ
実数値 175-x-89-130-78-251(156-0-148-76-60-68)
S:スカーフ100族抜き
HD:のDM砲耐え
HB:なんだっけ
C:余り
壁展開要員。このポケモンを入れてから勝率が跳ね上がった。
大抵のスカーフ持ちの上を取れているのが偉かった。Sラインはスカガブ抜きまで振ったほうが良いかもと思いつつ、最後まで当たらなかったので問題なかった。
この子のおかげで、相手の選出には必ず地面が入るため、白バドレックスとの相性が良い。が、この技構成だと地面相手に何もできなくて、最後にこのポケモンが残って降参を押すしか無い試合も結構あった。
選出率3位
ウーラオス(いちげきのかた)@こだわりスカーフ
性格:陽気|特性:不可視の拳
実数値 175-182-121-x-80-163(0-252-4-0-0-252)
あんこくきょうだ|インファイト|とんぼがえり|ふいうち
ASぶっぱ
ここまでで、悪・霊の一貫が凄まじく、相手のやに殴られてるだけで負けるので、その対応枠として採用した。
他にもやも候補に上がるが、構築が全体的に低速なので、上から制圧できる性能と、あとへの打点も欲しかったので、この子の採用となった。
スカーフを持つことで、相手の安易な受け出しを許さず、制圧できる範囲が広がるのが強い。
ふいうちはスカーフのスイープ用と、たまにトリル下で先行したい時に役立った。
選出率2位
ウオノラゴン@いのちのたま
性格:意地っ張り|特性:がんじょうあご
実数値 197-154-123-81-x-95(252-236-20-x-0-0)
HAほぼぶっぱ
この構築の軸だったかもしれねぇ枠。
トリル下で「すなかきより高火力のエラがみで暴れまくってやるぜガハハ!」と息巻いて採用したが、異常増殖していたの他、、、、あたりで止まってしまうため、諸説枠に成り下がってしまった。
それもこれも、序盤むやみに選出して、選出時勝率が3割切るレベルで低迷していたが、起用しどころが分かってくると、活用の幅が広がったので、プレイヤーのスキルの問題だと思う。
水・炎を1/4で受けられる耐性が偉く、・との相性補完に優れていた。ちいさくなる対策のドラゴンダイブ・壁対策や晴れ展開で出てくるへの打点となるサイコファング・打点の噛み砕くという感じで、ギミックを使う相手への対策を引き受けてくれた。
また、選出誘導力が強く、ちょすい枠の選出を促し、・を抑制してくれた。
最終日、3桁がかかった試合で活躍してくれたのは感謝してる!
選出率5位
基本の動き
① →→
でトリル始動→に交代してエラがみを3回撃つ→を死に出しして、トリル癒やし→でスイープ。
② →→
で壁を貼る→を着地させてトリル始動+4回殴る→でスイープ
選出
対ザシアン軸|勝率6割程度
・・
トリルが決まると・白バドのどちらかで、を倒せる。
相手にがいるとイージーウィン取れることが多い。
初手をから入るか、から入るかは、相手の初手にが来そうかで決める。
相手にがいる場合あんこくきょうだを撃ってくるので、こちらのに引いて、インファイトを打てば、受け出しに来たを、次のインファでそのまま落とせる。襷ケアする場合は、とんぼがえりで一度に引く。
なお、時々ザシアンにが噛み砕かれるが、その時はスッと降参を押す。
対黒バド軸|勝率5.5割
・・
でひかりのかべを貼れると、襷持ちを含めて、全てのをトリル下で制圧できる。初手黒バドに対しては、スカーフケアをした方が良い。
対カイオーガ軸|勝率5.5割
・@1
相手に・・・がいるかどうかで、勝ちやすさが変わる。このあたりがいると壁+トリル展開が難しくなるが、そうでなければイージーウィン取れることも多い。・は舐めてると止められるので、を連れていきたい。
対ムゲンダイナ軸|勝率5.5割
・@1
はのブリザードランスかのみらいよちで確1取れてるので、これを当てられるかどうかが勝敗を分ける。
白バドレックスは、メテビ以外は1発耐えるので、強気の立ち回りが○。
受けダイナは、ブリザードランスを枯らされないように、10まんばりきで身代わりを割るように意識する。(だいたい負ける)
対イベルタル軸|勝率6割
・・
基本勝てるけど、取り巻きしだい。・あたりが要注意。
一度、鉢巻持ちのイベルに不意打ち急所でレジエレキがワンパンされて呆然とした。
対ゼルネアス軸|勝率4割
・@1
なぜか勝てない。下記の立ち回りを意識するまで、1勝もできなかった。
白バドレックスの+1 ブリザードランスだと確殺できる。
トリル下で一度削ったor+1状態で対面すればゼルネには勝てる。もしくは、+2ムーンフォースを40%の乱数で耐えるので、トリル展開できてなくてもワンチャンある。
対日食ネクロズマ軸|勝率3割
・@1
かなり無理め。日食ネクロズマというよりは、一緒にいるを崩しきれなくて負ける展開が多かった。
を入れると、今度は取り巻きのが重くなるので、気合の立ち回りを要求される。
相手のラス1にこちらのが無傷で対面して、ゴツメで削られて負けて以降トラウマになっている。
対ホウオウ軸|勝率4割
・@1
白バドレックスが聖なる炎によるやけどを引くと突破困難になる。
で崩すか、のみらいよちといやしのねがいでなんとかするか。
相手のサイクルに付き合わず、なるべく短期決戦を目指した方が良い。
対ジガルデ軸|勝率4割
@2
にブリザードランスがさされば、フォルムチェンジさせずにワンパンできるが、身代わり展開が厳しい。シャンデラもサウザンアローを2耐えできない。
重いポケモン
→こいつがいなければ、もっと全体の勝率が上がる。炎・氷・水・悪の一貫切りが厄介。シャンデラは波乗りでワンパン・悪ウーラオス・ウオノラゴンは勝てない・白バドも突破までにかなり削られる。
→中盤まで全敗だった。トリルが裏目になるので、展開を作りづらくなる。
ガオガエン
→悪炎の範囲も鬼火も捨て台詞も何もかもがキツイ。
鉢巻ゴリランダー
→白バドレックスも2発耐えないので、安易に受けだすと全抜きされる
鉄壁ナットレイ
→舐めてると鉄壁で突破不可能になる
ウーラオス(悪)
→こちらの悪ウーラオスしか受けられない
後がたり
8世代はS19から復帰しました。
当初DMありのルールや習得技の変更についていくのがやっとだったところに始まった、「ダイマなし・伝説あり」ルール。
慣れてくると、各伝説を軸に対策を立てていく形で構築を組むのが面白くなりました。
ザシアン一強環境は、一見するとアンバランスに感じますが、まずそこへのメタ貼りから考えていくところから始められるので、むしろとっつきやすく、バランスも取れていると思っています。
それに一強といえど、ザシアン軸でさえKPは3割程度で、色んな構築と当たれるのも楽しかったです。
来シーズンは少しお休みしようと思うが、また少しマイナーな構築で結果を出せるように頑張りたいです。